コラム

逆流性食道炎について

このコラムでは、当クリニックにて消化器内科を専門に担当する内視鏡検査の豊富な経験を持つ山本敬先生が、逆流性食道炎についての一般的な疑問に答えます。逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで引き起こされる病気で、多くの人に見られる症状です。山本先生の専門的な知見を通じて、この病気の原因、症状、予防方法、治療法について理解を深めましょう。

Q1: 逆流性食道炎とはどのような病気ですか?
山本敬先生: 「逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して、その粘膜を傷つけることで起こる病気です。以前は欧米でよく見られましたが、最近日本でも増加しています。多くの場合、生活習慣の見直しと適切な治療で症状をコントロールできます。」

Q2: 逆流性食道炎の主な症状にはどのようなものがありますか?
山本敬先生: 「典型的な症状には胸やけ、ゲップ、呑酸、食べ物が喉につかえる感じ、喉のイガイガ、胸の痛み、長引く咳などがあります。ただし、症状が全くない場合もあり、その場合は胃内視鏡で診断されることが多いです。」

Q3: 日常生活での逆流性食道炎の予防方法にはどのようなことがありますか?
山本敬先生: 「食事の摂り方や生活習慣の工夫が大切です。大食いを避け、刺激物や脂肪の多い食べ物を控えること、特に食後すぐに横にならないことが大切です。少なくとも食事してから寝るまでの3時間ほど開けましょう。そして次に適切な睡眠姿勢をとることが重要です。胃の内容物が寝ている時の姿勢で逆流して胃酸で逆流性食道炎が悪化します。
・逆流し難い姿勢は【体の左側を下にする・仰向け】
・逆流し易い姿勢は【体の右側を下にする・うつ伏せ】

あとは普段ベルトを使っている方は、食後はお腹のベルトを緩めて圧迫を避けることなどが有効です。」

Q4: 逆流性食道炎の治療法について教えてください。
山本敬先生: 「治療には、まず先ほどお答えしたように、食後すぐに横にならない、寝る時に姿勢など生活習慣の改善するところから始めます。それでも症状が改善しない場合はお薬を処方します。薬は胃酸の分泌を抑えたり、胃の動きを改善したりして、症状を和らげる効果があります。患者さんの症状や状態に応じて、最適な治療計画を立てます。人間ドックで内視鏡検査をしてご本人に症状はなくても逆流性食道炎と診断される患者さんもいます。このように症状がない方もいますので、人間ドックや健康診断で内視鏡を使って胃と食道の状態を調べることが大切です。」

以上、山本敬先生による逆流性食道炎に関するコラムをお届けしました。生活習慣の見直しや適切な治療によって、この病気の症状は効果的に管理できます。健康な生活を送るためには、食事や睡眠姿勢など日常の小さな工夫が大切です。逆流性食道炎に関する疑問や不安がある場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。皆さんの健康な生活の維持に役立つ情報を提供できたことを願っています。