HPVワクチン接種について
HPVワクチンとは何か?
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性的接触によって広がるウイルスで、子宮頸がんの主な原因とされています。
HPVワクチンは、このウイルスによる感染を予防し、子宮頸がんや他のHPV関連疾患のリスクを大幅に減少させることができます。
ワクチンは、とくに若年層の女性に推奨されていますが、男性にもその利益が認められています。
HPVワクチンの効果
HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因の高リスク型の16型18型のHPVに対して高い予防効果を示します。
接種は、性的活動を開始する前に完成させることが推奨されます。
男性への接種
パートナーへのHPV感染を予防できます。
男性の場合、4価ワクチン(ガーダシル4)は接種可能です。
男性への9価ワクチン(シルガード9)の取り扱いはありません。
クリニックでのHPVワクチン接種の流れ
当クリニックでは、事前の予約が必要です。
初診時に、医師がワクチンの効果と可能性のある副作用について詳しく説明してから接種スケジュールを決めます。
接種スケジュール確定後にワクチンを発注しますので、キャンセルはご遠慮いただいております。TEL 03-6426-5933
妊娠中または妊娠の可能性のある女性には接種していません。
ワクチン種類 | ガーダシル4 4価ワクチン |
シルガード9 9価ワクチン |
---|---|---|
高リスク型HPV 子宮頸がん |
16型 18型 |
16型 45型 18型 52型 31型 58型 33型 |
低リスク型HPV 尖圭コンジローマ |
6型 11型 |
6型 11型 |
接種回数 | 3回 | 3回 |
2回目 接種間隔 |
初回から2ヵ月後 | 初回から2ヵ月後 |
3回目 接種間隔 |
初回から6ヵ月後 | 初回から6ヵ月後 |
公費 | 対象(女性) | 対象(女性) |
男性への接種 | ◯ | ✕ |
接種費用 (税込) |
22,000円/1回 | 36,300円/1回 |
公費の詳細については各自治体にお問合せください。
ワクチンの種類を途中で変更できますか?
HPVワクチンは同じ種類で3回の接種を終えてください。ガーダシル4を途中でシルガード9に変更することはできません。
HPVワクチン接種後の副反応
シルガード9
- 頻度10%以上:注射部位の痛み、赤み、腫れ
- 頻度1~10%:注射部位のかゆみ、出血、熱感、腫瘤、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、悪心など
- 頻度1%未満:手足の痛み、腹痛、下痢など
- 頻度不明:無力症、悪寒、疲労、倦󠄁怠感、内出血、血腫、硬結、めまい、関節痛、筋肉痛など
ガーダシル4
- 頻度10%以上:注射部位の痛み、赤み、腫れ
- 頻度1~10%:注射部位のかゆみ、発熱
- 頻度1%未満:手足(痛み、不快感)、注射部位(出血、内出血、知覚低下、熱感、変色)、倦怠感
- 頻度不明:血腫、無力症、悪寒、疲労