HPV検査とHPVワクチン接種のご案内
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Q.01 HPVはどのように感染しますか?回答を見る
- 多くは性交渉により感染すると考えられています。ですので過去に1度でも性交渉の経験がある人ならば誰でも感染の可能性があると考えられています。実際、若年層の半数近くの女性が何らかのタイプのHPVに感染していると言われています。
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Q.02 感染を予防できますか?回答を見る
- HPVワクチンを3回接種することで感染を予防できます。
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Q.03 HPVに感染していてもワクチンを接種すれば子宮頸がんの予防になりますか?回答を見る
- ワクチンにはHPVを排除する効果や、発症してしまったHPV関連疾患の進行を止める効果はありませんが、HPVに一度感染しそれが消失した後の再感染を防ぐことはできるとされています。
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Q.04 男性もHPVワクチンを接種するメリットはありますか?回答を見る
- パートナーへのHPV感染を予防できます。パートナー2人でワクチンを接種することも可能です。
男性がHPVウイルスに感染すると尖圭コンジローマや肛門がんや陰茎がんなどのリスクがあるといわれています。予防のためのメリットはとても大きいと思います。
男性の場合4価ワクチン(ガーダシル4)は接種可能です。
男性は4価ワクチン(ガーダシル4)のみ補償適応で接種が認められております。
男性への9価ワクチン(シルガード9)の取り扱いはありません。
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Q.05 HPVワクチンを公費で接種できますか?回答を見る
- 公費対象
1)小学校6年~高校1年相当の女子
2)平成9年度~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女子
4価ワクチン(ガーダシル4)と2価ワクチン(サーバリックス)は公費対象です。
シルガード9(9価ワクチン)に関しては現在公費対象外です。
公費対象外の場合は自費になります。
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Q.06 HPVワクチン接種の料金はいくらですか?回答を見る
- 診察とワクチン接種込みの料金です。
シルガード9(9価ワクチン)
1回接種料金36,300円(税込)
3回分セット料金99,000円(税込)
お支払い後のキャンセル・払い戻しは出来かねますのでご了承ください。
ガーダシル4(4価ワクチン)
1回接種料金22,000円(税込)
3回分セット料金59,400円(税込)
お支払い後のキャンセル・払い戻しは出来かねますのでご了承ください。
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Q.07 HPVワクチンの種類にはどのような違いがありますか?回答を見る
- 9価ワクチン(シルガード9)子宮頸がんの約90%カバー
高リスク型がん関連:16・18・31・33・45・52・58
低リスク型(尖圭コンジローマ):6・11
2020年3月時点で80カ国以上で承認。
主な承認国は、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イタリアなど。
4価ワクチン(ガーダシル4)
高リスク型がん関連:16・18
低リスク型(尖圭コンジローマ):6・11
2価ワクチン(サーバリックス)
高リスク型がん関連:16・18
低リスク型(尖圭コンジローマ):なし
当クリニックで2価ワクチンはお取扱いしていません。
子宮頸がんの原因の約60~70%を占めているのが16・18型の2つです。
さらに20代~30代で発見される子宮頸がんの80~90%は、この16・18型が原因と言われています。
どのHPVワクチンでも高リスク16・18型に対応していますので予防は有効です。
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Q.08 予約からワクチン接種までの流れついて教えてください。回答を見る
- 1.電話予約(婦人科診察日を決めます)
*未成年の場合は、親の同意が不可欠ですので、保護者同伴の上ご来院ください。
2.婦人科診察当日
接種についての説明、接種日を決めます。
1回分ずつお支払いの場合
診察当日に初回分のみ接種料をお支払いしていだきます。
2回目、3回目の接種料は接種当日にお支払いしていただきます。
3回分セットのお支払いの場合
診察当日に接種料をお支払していただきます。
*お支払い後のキャンセル・払い戻しは出来かねますのでご了承ください。
3.接種日に来院していただき接種します。
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Q.09 HPVワクチン接種の前にHPV検査は必要ですか?回答を見る
- 接種のための事前検査は特に必要はありません。
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Q.10 HPVワクチンと新型コロナワクチンの同時接種はできますか?回答を見る
- 原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時には接種できません。
互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
計画を立てた上での予約をお願いします。
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Q.11 妊娠中または妊娠の可能性があっても接種できますか?回答を見る
- 妊娠中または妊娠の可能性のある女性には接種していません。
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Q.12 HPVワクチン接種後に副反応はありますか?回答を見る
- シルガード9
頻度10%以上:注射部位の痛み、赤み、腫れ
頻度1~10%:注射部位のかゆみ、出血、熱感、腫瘤、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、悪心など
頻度1%未満:手足の痛み、腹痛、下痢など
頻度不明:無力症、悪寒、疲労、倦󠄁怠感、内出血、血腫、硬結、めまい、関節痛、筋肉痛など
ガーダシル4
頻度10%以上:注射部位の痛み、赤み、腫れ
頻度1~10%:注射部位のかゆみ、発熱
頻度1%未満:手足(痛み、不快感)、注射部位(出血、内出血、知覚低下、熱感、変色)、倦怠感
頻度不明:血腫、無力症、悪寒、疲労
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Q.13 HPVワクチンを接種したら子宮頸がん検診を受けなくても大丈夫ですか?回答を見る
- ワクチンの有効性は非常に高いですが、100%子宮頸がんを予防するものではありません。
ワクチンを打っても、定期的な子宮頸がんの検診を受けてください。
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Q.14 HPV検査の料金はいくらですか?回答を見る
- HPV検査(単独) 5,500円(税込)
HPV検査+子宮頸がん細胞診(セット) 7,700円(税込)
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Q.15 細胞診検査も必要だと聞いたのですが?回答を見る
- 細胞診とHPV検査の併用によって検診の精度が上がります。また、将来子宮がんになる危険性があるかどうかを知るひとつの指標となるので、併用検査は大変有用ですが、細胞診によって判明する細胞の前がん状態はHPVの感染によって引き起こされるため、まずはHPV検査を受けられれば早期にがんのリスクを確認することができます。
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Q.16 女性の医師に検査してもらうことは可能ですか?回答を見る
- はい、毎週火曜に女性の医師が検査しております。
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Q.17 男性でもHPV検査はできますか?回答を見る
- 男性は高リスク型HPVに感染していても症状が無いため、陰部等の皮膚表面をこすってもウイルスを捉えることができなければ正確な結果がでません。そのため、男性の高リスク型HPV検査は行っておりません。
低リスク型HPV検査は尖圭コンジローマの症状が出ていれば検査が可能です。
しかし、低リスク型HPVに感染していても症状が無ければ正確な結果が出ないため検査できません。